秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判 43

第43回 ポートブレア編(22) 今回は沢根初太郎氏と内村貞雄氏の遺書をご紹介したい。二人は昭和21年7月30日にシンガポールのチャンギーで刑場の露と消えた。 沢根初太郎 遺書 母上宛三十余年間御養育下された御鴻恩有難うございました。何等御...
秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判 42

第42回 ポートブレア編(21) ポートブレア関連裁判はまだ続く。海軍工員としてアンダマンで働いていた沢根初太郎氏、内村貞雄氏も、これまで見てきたのと同じような事件で処刑された。この裁判にはもう一人、谷口氏という被告がいたが、この人は禁錮1...
倉前盛通文庫

「南京大虐殺」の真相 ー YouTubeに削除された箇所

先日、YouTube上に掲載していた『悪のマインド・コントロール』(倉前盛通著)の「立ち読みコーナー」の動画が突然、運営側によって削除されてしまった。どんな内容が削除の対象だったのか皆様にも知っておいていただこうと思い、この度ブログに掲載す...
「悪の論理」の現代史

『「悪の論理」の現代史』15

コミンテルンと悪の論理 日本の言論界や学会では、コミンテルン(共産主義インターナショナル)のことに触れることはタブーらしいが、実際に存在し、世界各地の共産主義活動に大きな影響を与えたのであるから、歴史家は大いにこれを研究せねばなるまい。倉前...
「悪の論理」の現代史

『「悪の論理」の現代史』14

陰謀と悪の論理 まずは『悪の論理』からの抜粋を、少々長くなるが、お読みいただこう。 第二次大戦が終わったあと、東京の市ヶ谷でひらかれた戦犯裁判において日本の弁護側は、この無線傍受の件を提出して、日華事変の発端が日中を争わせようとした第三者の...
「悪の論理」の現代史

『「悪の論理」の現代史』13

共産主義者と悪の論理 ゾルゲと尾崎秀実は昭和十六年十月、大東亜戦争の勃発直前に逮捕されたが、その時にはすでに日米戦は不可避に近い状應であった。ゾルゲと尾崎秀実は赤軍第五部のスバイであったといわれ、裁判の結果、死刑に処された。 尾崎秀実は朝日...
秘録 BC級戦犯裁判

いい加減な証言により処刑された海軍軍属の遺書

秘録 BC級戦犯裁判 第41回 ポートブレア編(20) 昭和二十一年七月三十日、久保木登氏はシンガポール・チャンギーで逝かれた。享年四十歳。今回は久保木氏の遺書をご紹介した。以下『世紀の遺書』からの抜粋である。 遺言 母上宛 長い間色々お世...
秘録 BC級戦犯裁判

いい加減な証言により死刑を言い渡された海軍軍属 その2

秘録 BC級戦犯裁判 第40回 ポートブレア編(19) 検察証言のおかしな点を挙げれば、ゴパルに対する暴行に関するサリムと弁護人の次のようなやりとりがある。 弁護人:あなたの供述書では、7月のある日、仕事へ行くために久保木の前で整列している...
秘録 BC級戦犯裁判

いい加減な証言により死刑を言い渡された海軍軍属

秘録 BC級戦犯裁判 第39回 ポートブレア編(18) 久保木登氏は海軍の軍属としてポートブレアで農業監督を務めていた。久保木氏も他の裁判と同様に、現地住民に対する虐待致死の罪に問われ、検察証人の証言だけで絞首刑を言い渡された。 検察の起訴...
秘録 BC級戦犯裁判

日本の再建に邁進せよ

秘録 BC級戦犯裁判 第38回 ポートブレア編(17) 今回は合田豊海軍兵曹長の遺書をご紹介したい。以下『世紀の遺書』からの抜粋である。 遺言 母上、叔父上 今度戦争犯罪者として何の手柄もなく先立つ罪をお許し下さい。何等一点やましい事もなく...