国際ニュース

アフガンに関心示す中国

アフガニスタンから米軍が撤退中であることは以前述べたが、その力の真空状態に、今度は中国が入り込もうと動き出しているようだ。7月6日付の英フィナンシャル・タイムズにそんな記事が掲載されていた。たいへん興味深い動きだ。 地政学的にみてアフガニス...
国際ニュース

英空母クイーン・エリザベス、スエズ運河を通過

これまで何度かお伝えしてきた英空母クイーン・エリザベスの最新情報をお伝えしたい。7月6日付の同空母の公式ツイッターによると、同空母はスエズ運がを無事に通過したという。 あの狭い運河を巨大な空母が通過するだけでも緊張感が漂うが、近頃は中東情勢...
国際ニュース

米軍、アフガニスタン・バグラム空軍基地から撤退

7月2日、米軍がアフガニスタンのバグラム空軍基地から撤退した。夜中に、何の予告もなく突如姿を消したという。これは実に象徴的な出来事である。米軍はアフガン戦争に終止符を打ったわけが、これは勝利とは程遠いものだ。 バグラム空軍基地は20年間続い...
国際ニュース

資源獲得競争、再び

先日、日産が英国サンダーランド工場でのEV(電気自動車)生産を拡大する計画を発表したとご紹介した。それに伴い、リチウム電池の生産工場も日産のパートナーであるEnvision AESCと建設するということだった。これは、英国が2030年には新...
国際ニュース

中国共産党の100年

7月1日、中国共産党の創立100年の式典が北京の天安門広場で大々的に行われた。100年前に現在の中国共産党の隆盛を予言した人はいたであろうか。ここまで中国共産党が勢力を伸ばせたのは、彼らが「砕氷船のテーゼ」に徹してきたのが大きな理由であろう...
国際ニュース

英空母打撃群、初の実戦

これまで幾度か紹介してきた英空母クイーン・エリザベスとそれを中核とする英空母打撃群の続報をお伝えしたい。 6月22日の英海軍の発表によると、英空母打撃群が初めて実戦に参加したのだという。その相手は誰か。Daesh(ダエシュ)である。この呼び...
国際ニュース

エネルギーを制するもの

倉前盛通の『悪の論理』の中でよく目にする言葉がある。「食糧とエネルギーと情報を制するものは世界を制す」という言葉である。事実、米国は世界戦略の中でこの三つを握ってきたわけだが、最近はそれに中国が挑戦を始めたわけで、米中の対立はこの辺りに遠因...
国際ニュース

黒海の地政学2

先日、黒海において英海軍駆逐艦ディフェンダーがロシア海軍・空軍によって威嚇を受けたとお伝えしたが、今回はその続報となる。この件の背景には、どうも、米国をはじめとする西側によるクリミア奪還の意志が見え隠れするようだ。 ロシアの言い分は、クリミ...
国際ニュース

学問の自由と中国の圧力

BBCが伝えるところによると、人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチの調査がオーストラリアの大学における中国の圧力を明らかにしたという。 民主派中国人学生たちは嫌がらせを受け、さらに、処罰を恐れてクラスで微妙な問題についての発言を避けるように...
日英関係 1930年代

尾崎秀実と日英関係

倉前盛通の著書『悪の論理』の中に、かつて昭和研究会のメンバーであった酒井三郎氏が昭和三十九年十月号の文藝春秋に発表した「昭和研究会の悲劇」という回顧録の一節が引用されている。以下はその抜粋である。 ただ、私には一つの印象に残っていることがあ...