米軍、アフガニスタン・バグラム空軍基地から撤退

7月2日、米軍がアフガニスタンのバグラム空軍基地から撤退した。夜中に、何の予告もなく突如姿を消したという。これは実に象徴的な出来事である。米軍はアフガン戦争に終止符を打ったわけが、これは勝利とは程遠いものだ。

バグラム空軍基地は20年間続いたアフガン戦争における、米軍の拠点であった。かつて、ジョージ・W・ブッシュ大統領やチェイニー副大統領もこの基地を訪れ、兵士たちを激励した。チェイニー訪問の際は、タリバン側に情報が漏れていたのだろう、自爆テロが発生し米兵に多くの犠牲者が出た。

2019年、感謝祭に合わせトランプ大統領がこのバグラム空軍基地を電撃訪問し、兵士たちを労った。しかし、トランプの訪問にはもう一つの大きなメッセージが込められていた。ここでトランプはタリバンとの和平交渉再開を発表したのだ。つまり、現在の米軍撤退の筋道をつけたのはトランプ政権であったのだ。20年間の泥沼の戦争は、米国の国力を消耗するだけとトランプは見切りをつけたわけだ。

実はこのバグラム空軍基地、1979年以降、ソ連によるアフガン侵攻の拠点として使われていたという歴史を持つ。しかし、そのソ連もアフガンから撤退した。そして、今度は米軍もここバグラム空軍基地から撤退した。何とも象徴的な撤退である。

地政学上の重要性を持つアフガニスタンは、不思議なことに、どんな大国も制圧できなかった。英国、ソ連、米国、と時の超大国が乗り込んでは撤退していく。アフガンはアフガン人に任せるのが一番なのだろうが、肝心なアフガン人がいろいろな部族に分かれ内戦を続けてきたのだから、戦乱こそがここの統治者なのかもしれない。

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