日本「匠」の伝統 没後三十年企画『日本「匠」の伝統』10 倉前盛通 著 第10回 名字と情報量 紋章と似たものに名字があります。日本の姓は、平や源、藤原、橘などが代表的なものですが、その他に大体二百五十くらいあります。中国や韓国にも、李や金、朴、張などを代表的なものとして、約二百五十くらいあるら... 2021.04.29 日本「匠」の伝統
日本「匠」の伝統 没後三十年企画『日本「匠」の伝統』9 倉前盛通 著 第9回 シンボル操作能力と近代化 紋章というのは一つのシンボルでありますから、それを持つことでシンボルをうまく操作する能力が養われることになります。しかも、日本には表の紋と裏の紋の二つがあります。公式の紋章と非公式の紋章の二... 2021.04.26 日本「匠」の伝統
日本「匠」の伝統 没後三十年企画『日本「匠」の伝統』8 倉前盛通 著 第8回 紋章と日本人 日本人のシンボル操作能力が高いということは、暗算が上手いということに繋がりましたが、それからもう一つ、紋章を発生させました。これは、匠の問題と絡んで非常に大事なことであると思うのです。紋章というのは、平... 2021.04.20 日本「匠」の伝統
父と私 倉前盛通伝 生誕百年記念連載『父と私 倉前盛通伝』9 倉前麻須美 著 第9回 叔父さんたち 二人の叔父さんがやって来ると家の中がにぎやかになり、私は単純に嬉しがっていました。二人の叔父さんたちの心配事を理解できる歳ではありませんでしたし、大人達も何も言いませんでしたので子供の私は何も知りませ... 2021.04.19 父と私 倉前盛通伝
日本「匠」の伝統 没後三十年企画『日本「匠」の伝統』7 倉前盛通 著 第7回 シンボルと日本人 次に、日本人の特徴である、シンボルを操作する能力について述べたいと思います。日本人はシンボル操作能力が非常に高いのですが、なぜ高いのか。例えば、小学二年生ぐらいまでに九九を覚えます。これは数字記号を... 2021.04.16 日本「匠」の伝統
父と私 倉前盛通伝 生誕百年記念連載『父と私 倉前盛通伝』8 倉前麻須美 著 第8回 かぐや姫 尼ヶ辻での最初の頃はまだ体力がなく、いつも寝たり起きたりしていましたが、母がかぐや姫の綺麗な絵本を買ってきてくれたのがとても嬉しく、それからは板の間の部屋で毎日飽きもせず座って絵本を眺めていました。板の間... 2021.04.15 父と私 倉前盛通伝
日本「匠」の伝統 没後三十年企画『日本「匠」の伝統』6 倉前盛通 著 第6回 ものづくりと神様 また、技術がすべて祭祀に結び付くのが日本の特徴であります。色々な技術がありますが、鉄を作るにしても、稲を作るにしても、大工が家を建てるにしても、あるいは陶工が焼き物を焼くにしても、全てが祭りと結び付... 2021.04.15 日本「匠」の伝統
父と私 倉前盛通伝 生誕百年記念連載『父と私 倉前盛通伝』7 倉前麻須美 著 第7回 母との思い出 今回は、数少ない母との思い出をいくつかお話してみたいと思います。 尼ヶ辻で間借りしている家の、道を挟んだお向かいは魚屋さんでした。ある日、魚屋さんにご近所のおばさん達と一緒に母親がいるのを見つけ、私は... 2021.03.24 父と私 倉前盛通伝
日本「匠」の伝統 没後三十年企画『日本「匠」の伝統』5 倉前盛通 著 第5回 古くから使われていた鉄 次に、優れた鉄と稲作技術、農耕生産の技術に触れたいと思います。本当の稲作というのは、鉄を鍬や鋤、鎌などに使って初めてできるようになるのです。鉄を使わずに、木製の鍬や鋤みたいなものでも、湿地帯な... 2021.03.22 日本「匠」の伝統
父と私 倉前盛通伝 生誕百年記念連載『父と私 倉前盛通伝』6 倉前麻須美 著 第6回 健康体に 光の帯は、また、納戸の唐紙の隙間から真っすぐ私の方に来ました。そして、また同じ様に、私の真上でピタッと止まりました。私は、今度は初めから足を出したらその光の帯を取れると思っていたのですが、なんて単純なんで... 2021.03.21 父と私 倉前盛通伝