『悪の論理』の表紙

悪の論理

悪の論理

現在Amazonのkindle版で発売中である悪の論理の表紙は、実は、著者・倉前盛通本人が撮影した写真を元にしている。

倉前が自ら写真に収めたその被写体とは。

答えは『新 悪の論理 増補版』の中にある。が、この部分は電子書籍化されていないので、ここに紹介したいと思う。以下は、写真の説明のために添えられた倉前の文章である。

<抜粋>
杜甫草堂の字
この悪の字は、四川省成都の杜甫を記念する草堂に掲げられた扁頭に書かれているものである。「悪竹応須斬萬竿」、つまり「悪竹(あくちく)応(まさ)に須(すべ)からく萬竿(ばんかん)を斬るべし」。杜甫の詩の中にあるらしいが、陳毅の筆であるとガイドが説明してくれた。さすが共産中国の悪党の一人、陳毅だけあって、悪の字もなかなか堂に入っている。本当に陳毅の字か否か私には確かめようはないが、立派な悪党の字だと感心したので掲げることにした。筆者撮影。

陳毅とは、四川省生まれの中華人民共和国元帥の一人である。国務院副総理も務めた。四川省の人民にとっては、まさに地元の英雄である。武人としての嗜みからか、囲碁を好み、日中囲碁交流にも一役買った。倉前が認める「悪」人の一人である。

 

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