5月1日、英空母「クイーン・エリザベス」はポーツマスを出港した。今回のこの空母を中核として編成された戦力投射部隊は「英国空母打撃群21」(The United Kingdom Carrier Strike Group 21)と呼ばれる。
名前に英国とある通り、英海軍、空軍を中心とした戦力投射部隊なのだが、実は米国、オランダを含めた3カ国の連合部隊である。主な艦船は次の通りだ。
クイーン・エリザベス級空母「クイーン・エリザベス」(英海軍)
45型駆逐艦「ダイアモンド」「ディフェンダー」(英海軍)
アーレイバーク級駆逐艦「ザ・サリバンズ」(米海軍)
23型フリゲート艦「リッチモンド」「ケント」(英海軍)
De Zeven Provinciën級フリゲート艦「エバートセン」(オランダ海軍)
主力となる戦闘機はF35Bで8機が英空軍、10機が米海兵隊の所属となっている。この他にも、潜水艦、英海軍補助艦隊の艦船、英海軍航空隊の飛行機が作戦に参加している。英国は長い間空母打撃群を保有していなかったので、今回の編成そして作戦行動はまさに歴史的と言える。
映画やテレビで米海軍の空母を見ているからか、「クイーン・エリザベス」の甲板のジャンプ台を見るとどうしても少し違和感を覚えてしまう。この空母はカタパルトを装備していないのである。これで本当にF35が飛び立てるのかと思っていたら、動画では何の問題もなく飛び立っている様子だ。しかし、この辺に米海軍との差があるのだろうと思われる。
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