英空母「クイーン・エリザベス」と仏空母「シャルル・ドゴール」が共同演習

英空母「クイーン・エリザベス」と仏空母「シャルル・ドゴール」 国際ニュース
Pictured is (front to back HMS QUEEN ELIZABETH and French aircraft carrier CHARLES DE GAULLE during EX GALLIC STRIKE. GALLIC STRIKE PHOTEX

6月4日、英空母「クイーン・エリザベス」が仏空母「シャルル・ドゴール」と共同軍事演習を行った。この軍事演習は地中海で行われ、「ギャリック・ストライク(Exercise Gallic Strike)」と呼ばれるものだ。

この英仏海軍の共同演習には、英仏両国の海上における関係強化をアピールするメッセージが込められている。英国のEU離脱、そしてその後の漁業問題でだいぶ揉めた両国だが、海上の安全保障に関しては何の問題もない、ということである。実際、英仏海軍はこれまで人材の交流を目的として将校の交換を行なってきた。実は現在、英空母「クイーン・エリザベス」の航空隊を指揮するフィリップス司令官は、およそ10年前、仏空母「シャルル・ドゴール」に乗り、仏海軍とともに汗を流していたという。今回の共同演習は、このような長年の地道な交流の土台の上に成り立っている。

この演習は英仏関係のアピールにとどまらない。実はこの場には、英海軍のトップであるトニー・ラダキン提督、仏海軍のトップ、ピエール・ヴァンディエ提督、そして、米海軍のトップ、マイケル・ギルデイ提督が顔を揃えたということだ。英米仏はNATO加盟国で、核保有国、国連安保理の常任理事国であり、この3カ国の海軍が連携することの政治的意味は大きい。これは、大西洋、地中海の安全保障はこの3カ国で受け持つという意思の表れである。

今、西側自由主義諸国の海軍を結束させる風が吹いているようだ。

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