秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判 46

第46回 ポートブレア編(25)前回に引き続き、遺書をご紹介したい。永翁秀雄氏は元警察官で、終戦当時の身分は海軍上等兵曹となっている。他の被告たちと同じく、昭和二十一年六月二十六日に刑死した。享年四十一歳。遺書は次の通りである。遺書父上、母...
秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判 45

第45回 ポートブレア編(24)三橋又一氏は、東京帝国大学法学部独法科を卒業した人で、アンダマン島海軍司政官であった。昭和二十一年六月二十六日、シンガポール・チャンギーにおいて刑死した。享年四十五歳。遺書は次の通りである。遺言〇〇様、〇〇様...
秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判 44

第44回 ポートブレア編(23)日本軍にとってアンダマン諸島は、インド洋を臨む防衛の最前線であり、戦略上きわめて重要なところであった。そのため、海軍からスパイ掃蕩の指令が出されていた。つまり、スパイ容疑に対する徹底した捜査が指示されていた。...
秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判 5

第5回 日高巳雄 法務少将 (三)日高少将は公判前に宣誓供述書を書き、それを法廷に証拠として提出していた。英国公文書館の裁判資料の中には今もそれが残されている。今回はそれを読んでいただこうと思う。判別が難しい文字は□に置き換えてある。誓約せ...
秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判 4

第4回 日高巳雄 法務少将 (二)四十四人が一度に裁かれた、所謂「オートラム刑務所」裁判において、裁判長を務めたのはルガレ判事であった。四十四人の運命がこの裁判長の手に委ねられたといっても過言ではない。裁判長は検察と弁護側双方の言い分を静か...
秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判 3

第3回 日高巳雄 法務少将 (一)玉の緒の切るるきはまで憶ふかなすめらみ國の春は如何にとこの一首は、日高巳雄(ひだかみねお)陸軍法務少将の遺詠である。伊藤義光憲兵曹長の遺書の中に書き留められてあったものである。日高法務少将は昭和二十二年四月...
秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判 2

第2回 英国裁判の背景英国軍が行ったBC級戦犯裁判は、昭和21年1月から昭和23年12月にかけてシンガポール、クアラルンプール、タイピン、ラブアン、ラングーン、アロールスター、香港、ジョホールバル、ペナン、ジェッセルトン、メイミョウの地で行...
秘録 BC級戦犯裁判

秘録 BC級戦犯裁判 1

倉前九平次 著 第1回 戦犯裁判とは何か大東亜戦争終戦の後に連合国によって行われた戦犯裁判の結果、908人の日本軍将兵が刑死した。彼らは現在、戦犯ではなく昭和殉難者と呼ばれる。彼らを裁いた戦犯裁判は大きく二つに分けられる。 一つは、広く知ら...